No. 00047 緯度:35度 31分 経度:135度 62分
【京都府】 かやぶき屋根と多くの生命に出会える、美山町

00046で奈良県の明日香を書いた限りは、同じく日本の原風景を残す京都府美山町の「かやぶき集落」を紹介しないわけにいかないだろう。

京都府南丹市美山町は、京都府のほぼ中央に位置し、由良川沿いに約250件の茅葺民家が軒を並べる『かやぶきの里』として知られ、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」にも認定された人気の観光スポットだ。

大阪方面からなら、阪神高速池田線から423号線を通り、京都縦貫道「亀岡」から園部ICを経て19号線へ(大阪より約100km・車で2時間半)
茅葺屋根にレトロなポスト トノサマガエルとベニシジミ
トノサマガエルとベニシジミ
茅葺屋根にレトロなポスト トノサマガエルとベニシジミ


明るい太陽光線と、生き物の姿が半端じゃないぞ!
夏は鮎釣が楽しめる由良川
夏は鮎釣が楽しめる由良川
かやぶきや根に心も落ち着く
かやぶきや根に心も落ち着く
かやぶきや根に心も落ち着く
一面のレンゲ畑に思わず歓声!
一面のレンゲ畑に思わず歓声!
ちょっと遠回りになるが、京都縦貫道の終点「丹波」まで行き、27号線・12号線を通って由良川沿いを走るルートも風光明媚で人気が高い。夏の由良川では鮎釣りが楽しめる。

美山の魅力は何と言っても大切に保存された「茅葺民家」である。
ほんの30〜40年程前なら、ちょっと地方へ行けば何処でも見られた風景だが、現在では「文化財」と呼ばれるものになってしまった。
茅葺と言えば、世界遺産に登録されている岐阜県飛騨の「白川郷」が有名であるが、関西では何と言ってもここ「美山」が一番だろう。特に北部にある北村には、38戸が残り、全国3位となっている。
その殆んどが江戸時代中期から後期に建てられたもので、200〜300年以上前に建てられたものだ。もちろん民家なので、途切れる事なく、今でも日々の生活を支えている現役だ。
集落は、由良川の北側を里山の裾を這うように広がっている。川の南側は自然が一杯だ!
南側の散策は後程として、先ず集落を散策してみよう…。

何よりも嬉しいのは、カエルや蛇、昆虫など生き物の姿が非常に濃い事である。田や畦の流れの中にはドジョウや子鮒など、子どもの頃に見慣れた風景が健在だ。畑の中にはレンゲの花が咲き乱れ、田んぼの中には大きなおたまじゃくしの姿が見えた。トノサマガエルの子供だろう…。
美山は山里なので雪も積もるが、それほど豪雪ではないらしい。雪の美山を訪れた事はまだないが、こちらも素晴らしい景観だろう。

集落の入口にある赤いレトロな郵便ポストの傍らをすり抜けて、集落の中を歩いて見る。
集落を吹きぬける心地よい風が、鳥よけの風見をカラカラと唸らせ通り過ぎていった。
何気ない坂だが何故か懐かしい
何気ない坂だが何故か懐かしい
橋の下を流れる川は無色透明
橋の下を流れる川は無色透明
民家の畑には美味しそうな作物
民家の畑には美味しそうな作物
民家の畑には美味しそうな作物
山に向かう道は、少し坂になり木々の中に伸びている。
現在の北村には50戸の集落があるが、茅葺は38戸で、住宅32、資料館や店舗などに使われているものが6となっているそうだ。
茅葺屋根の保存にはかなりの技術と熟練が要求されるが、その伝承は、ここでもやはり難しい。
美山では地域が一団となって「かやぶきの里保存会」を結成し、歴史景観の保全や茅葺職人の育成などに力を入れている。また、住民が出資して「有限会社かやぶきの里」を設立し、「お食事どころ北村」や「北村きび工房」「民宿またべ」「お土産所かやの里」「かやぶき交流館」等を運営。観光助成や地域発展に取り組んでいる。
これらの若い力の活動が、現在の美山の魅力作りの大きな源となっているのは間違いないようだ!個人経営の民宿や旅館も元気印で、各種田舎料理や各種体験コースを用意しており、一泊二食付で8,000円前後で宿泊できる。

美山は、少し歩けば小高くなり、全体を見渡せるこじんまりとした集落で、東側にある「知井八幡宮」が鎮守である。お食事どころ北村傍らの「ながよくおおはし」を渡ると自然が凝縮された「かや場」があるので散策しても楽しいのでお勧めである…。

由良川を渡ると、こんな自然がいっぱいだ…!

●美山では、生き物すべてが元気だ!
田んぼにはおたまじゃくしも住んでいる トンビものんびり空をピ〜ヒャララ 川辺ではカワイトトンボが羽根を休める
田んぼにはおたまじゃくしも住んでいる トンビものんびり空をピ〜ヒャララ かや場ではカワイトトンボが羽根を休める
花粉を集めにやってきた甲虫 こんなに綺麗な緑を見るのは久し振り… 葱坊主も太陽の光を目一杯吸収している
花粉を集めにやってきた甲虫 こんなに綺麗な緑を見るのは久し振り… 葱坊主も太陽の光を目一杯吸収している

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