No. 00042 緯度:34度 22分 経度:134度 83分
【兵庫県】 500万本の水仙が咲き誇る灘黒岩水仙郷

温暖な気候の瀬戸内海に浮かぶ淡路島には、南あわじ市にある「灘黒岩水仙郷」と洲本市由良町にある「立川水仙郷」の2つの水仙の名所がある。

「立川水仙郷」は人工的に植栽され、整備されたテーマパーク的な雰囲気であり、「エアガン」や「アーチェリー」、「オートキャンプ」も楽しめる施設となっている。(8:00-5:00 大人:500円)
「灘黒岩水仙郷」は、太平洋を望む日当たりの良い諭鶴羽山の南斜面に、500万本の野生のスイセンが群生しており、水仙の日本三大群生地として登録されている。(9:00-5:00 大人:500円)
山肌に沿って階段を上る 太平洋の暖かい日差し
山肌に沿って散策路を上る 太平洋の日差しが暖かい

今回は、「灘黒岩水仙郷」を訪ねてみた。
冬と言えどまだまだ暖かい日差しを浴びながら、「古事記」の国産み神話に登場する「沼島(ぬしま)」の姿を望みながら、気ままに散策してみるのも良い。

国産み伝説の「沼島」をバックに、45度の斜面に自生する「水仙」

    ちょっと、沼島にも寄ってみようか…

うっすらと沼島が望める
うっすらと沼島が望める
            太平洋と瀬戸内海の温暖な気候が水仙の群生を生んだ
太平洋と瀬戸内海の温暖な
気候が水仙の群生を生んだ
内海の温暖な気候に恵まれた淡路島は、「古事記」や「日本書紀」等の神話では、日本列島で最も古く、最初に誕生した島となっている。

イザナミノミコトが海原をかき回し、その最初の滴で「沼島」が誕生し、その後、淡路島、四国の各島が誕生した。

今の時期、その、沼島を望む南斜面に沿って500万本に及ぶ白い可憐な水仙の花が自生している様子は見事で、優しく甘い香りを漂わせている。

開園期間は、12月28日(火)〜翌年2月下旬までで、駐車場(有料)も完備されているが、週末や祭日はかなりの観光客が押し寄せるので、余裕を持って出かけることをお勧めする。

淡路島島内には列車は走っていないので、移動はマイカーもしくは路線バスを利用する事になる。
マイカー利用なら、淡路海峡大橋もしくは大鳴門橋を渡り「淡路島南I.C.」で降りれば良い。
I.C.からは県道25号線、76号線を通り約40分。海沿いのコースで太平洋を望む景色の良い道であるが、車線もそれほど広くないので、脇見運転等には気をつけなければならない。
沖合い4.6kmに横たわる沼島が大きく見えてきたら水仙郷はすぐそこだ。
沼島は周囲10km足らずの小さな島だが、東南側の海岸沿いに「上立神岩」 「屏風岩」などの奇岩が点在し、沼島汽船の観光船で巡るコースも準備されている。時間があれば、土生(はぶ)港から観光船(往復 大人:880円)も就航しているので立ち寄ってみるのもいいだろう。フェリーではないのでマイカーでの乗り入れは不可。土生港の駐車場(24時間500円)に車を置いての利用となる。

また、沼島は夏場には「鱧料理」を味わう観光客にも人気がある。

 水仙郷で可憐な花と甘い香りを堪能する…

可憐な水仙の花が迎えてくれる
可憐な水仙の花が迎えてくれる
500万本の水仙は見事だ!
500万本の水仙は見事だ!
諭鶴羽山の南斜面に群生する灘黒岩水仙郷の散策を楽しむには、当然山肌を登らなければならない。
といっても、少し急な場所もあるが、ちゃんと散策用の遊歩道が完備されているので安心だ。

一重咲きと八重咲きの2種類の日本水仙が楽しめる。
灘黒岩水仙郷の由来は、江戸時代に漁師が漁に出れない時期に植えたとか、平家の落人が植えた等の諸説があるが、ウイキペディアによれば、まだ淡路国が徳島藩の領地であった頃に住民が海岸に流れ着いた球根を植えたのがはじめだろうと考えられているとの事である。

冒頭にも書いたが、灘黒岩水仙郷は日本三大群生地のひとつとされているが、当地の他に「福井県 越前海岸」「千葉県 房総半島」があり、それぞれ、福井の越前水仙、千葉のきょなん水仙、淡路の淡路水仙などと呼ばれている。
ところで、水仙の花言葉をご存知だろうか?
色や種類によっても若干違うが、日本水仙の花言葉は「自己愛」である。清楚な花からは想像しづらいが、水仙は学名を「ナルキッソス」とされ、西洋の神話では美少年「ナルキッソス」は自分の美形を鼻にかけ高慢な態度を取っていた事から、「自己愛」=ナルシストとなったとされている。
水仙にとっては、ちょっとかわいそうな気もしないではないが…。

県道76号線を洲本・由良方面に走ると、生石鼻の手前に「立川水仙郷」があるので、立ち寄って見られるのもいいだろう。また、西側に行けば鳴門海峡を望む福良方面へと通じる。
淡路島南端の福良港は言わずと知れた鳴門観潮の拠点だ。うずしおくルーズ「咸臨丸」(大人:2000円)
が1日6便(9:30、10:50、12:10、13:30、14:50、16:10)就航している。せっかく来たのだから、そちらを楽しむのもいいかもしれない。

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