No. 00033 緯度:37度 65分 経度:140度 08分
【福島県】 みちのく紅葉 場bb台の懐に抱かれて 五色沼と中津川渓谷

日本列島の冬は、北の北海道から紅葉前線が南下し始め、11月の声を聞く頃になると一気に全国へと広がりを見せる。雪の便りを聴くまでのほんの僅かな時間、ここ南東北、裏磐梯の山々の木々も葉を様々な色に染め冬への準備をはじめる…。
台風14号が近畿接近の様子を伺っている10月の下旬。空路仙台へと向かった。

台風の影響で日程の半分は生憎の雨模様だった。旅行に行くなら天気がいい日に行く方が良いのに決まっているが、人生と同じく、何時も晴れの日ばかりとは限らない。
五色沼(毘沙門沼)の紅葉 紅葉真っ盛りの中津川渓谷
五色沼(毘沙門沼)の紅葉 紅葉真っ盛りの中津川渓谷

雨の旅行もまた楽しい思い出を残してくれることもある…。蔵王には、既に初雪の名残りが見られた。


神秘的な水面に彩りの影を落とす…「五色沼」
青い水面が神秘的な毘沙門沼 黄色く色づいた樺の葉が綺麗だ
青い水面が神秘的な毘沙門沼
黄色く色づいた樺の葉が綺麗だ
弁天沼は2番目に大きな沼
弁天沼は2番目に大きな沼
西側の入口にある柳沼
西側の入口にある柳沼
南東北地方の代表的な山「吾妻山」。民謡でお馴染の会津の「磐梯山」。高村光太郎の詩集「千恵子抄」の『レモン哀歌』に登場する安達太良山(あだたらやま)に囲まれた標高800mの一帯は、総して裏磐梯高原と呼ばれている。
この辺りに点在する湖沼群は明治21年(1888年)7月15日から10回にも及ぶ磐梯山の大噴火によって吹き飛ばされた大量の岩石や土砂が長瀬川や中津川を堰き止め誕生した。
桧原湖、秋元湖、小野川湖と現在は桧原湖と一体となっている雄子沢湖などの湖も当時誕生し、一帯では大小合わせて300以上の湖沼がある。
同じように火山の噴火で堰き止められて誕生した湖として長野県の「大正池」等がある。

湖沼の中でも有名な五色沼は、毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼などの沼があり、各沼を巡る自然探勝路が東側の「五色沼入口」から西側の「裏磐梯物産館」まで約3.6km続いている。比較的なだらかな散策路だが、木の根が張っていたり足場が悪い場所もあるので注意しながら歩く方がいい。片道約1時間強で散策する事ができるが、ゆっくり景色を愉しむなら2時間ほどの余裕を見ておくほうが良いだろう。
散策には五色沼入口、裏磐梯物産館(磐梯高原駅バス停)どちらからでもスタートできる。どちらの入口からも連絡バスが運行されているので、往路復路どちらかにバス便を使うと便利だ。尚、どちらの入口にも駐車場があるので、どちらかに車を置いておき反対側の入口までバスで移動して車まで戻ってくるコースも可能だ。
五色沼入口側から探勝路に入っていくと、最初に現れるのが五色沼の中で最も大きな「毘沙門沼」だ。
コバルト色の水をたたえ静かに横たわっている水面に色づいた木々が影を落としている。
この辺りの樹木は紅に染まるモミジだけではなく樺やブナが混在し、色とりどりの葉の移ろいを見ることができる。
湖をバックに磐梯山のが望めるのは、ここ毘沙門沼が最高のポイントで唯一だ。これを最初に望んで回るか最後に回すかはあなた次第である。
ちなみに、五色沼入口からの順序は「毘沙門沼」-「赤沼」-「みどろ沼」-「竜沼」-「弁天沼」-「青沼」-「瑠璃沼」-「柳沼」となっている。
五色沼地図
その他、この周辺には「桧原湖探勝路」など多くの探勝路が用意されているので、時間があればそちらの方も探索するのも良いかもしれない。

裏磐梯で紅葉のポイントといえば、その他にも中津川渓谷がある。
中津川渓谷は、秋元湖に注ぐ中津川の渓谷で有料道路の磐梯吾妻レークラインの中にあるので通行料金(930円)を支払わなければならないが、五色沼から北へ少し上った「剣が峰料金所」から20-30分で中津川渓谷レストハウスに到着する。ここには無料駐車場があるので安心だ。レストハウスの脇から遊歩道への入口があり、中津川橋に下りるコースと渓谷まで降りるコースの二つの散策路がある。
中津川橋の上では駐停車禁止なので、駐車場に車を置き徒歩で橋まで下ることができる。但し、橋の上は有料道路の一部で、傍を車が通るので事故に気をつけなければならない。
橋の上からは渓谷全体の眺望が望め、見下ろせば渓谷が…、見上げれば紅葉に染まる山全体が望める景色は圧巻だ。

尚、蔵王エコーラインを始め付近の山間道路は、冬季夜間(17時以降)には閉鎖される区間があるので、事前の情報収集が必要である。
五色沼自然探勝路の両サイドの紅葉も綺麗 探勝中、せせらぎの音が心を和ませる 中津川橋から望む中津川渓谷の散策路
五色沼自然探勝路の両サイドの紅葉も綺麗 探勝中、せせらぎの音が心を和ませる 中津川橋から望む中津川渓谷の散策路

tabitomaのTOPへ