No. 00031 緯度:35度 12分 経度:135度 76分
【京都府】 叡山電鉄鞍馬線 もみじのトンネルを抜けて 貴船神社へ

貴船神社は、貴船川沿いに本社、結社、奥宮の順にあり、(現奥宮)水の湧き出す所に社殿を建てたとする伝説がある古社。1055年に水害に遭い本社を移築。御祭神の高おかみ神(たかおかみのかみ)は、水を司る神様で心願成就・縁結び・航海安全・消防を御神徳としている。

「雨乞い」に黒馬、「雨止め」に白馬若しくは赤馬を献げて祈願が行われ、時に生馬に換え「板立馬」が奉納された。これが今日の「絵馬」の原型となったと言われている。
本社には、「水占おみくじ」という水占斉庭の霊水に浸すと運勢が浮き出てくるおみくじがあり、奥宮はかつての本社で、本殿の下には龍穴があり、大工が誤ってノミを落としたところ、嵐が起こりノミを空中に吹き上げたという伝説が残っている。
貴船神社と言えば赤い鳥居 ライトアップされたモミジが綺麗
貴船神社と言えば赤い鳥居 ライトアップされたモミジが綺麗

本社と奥宮の中間にある結社は、「中宮」とも呼ばれ、磐長姫命を奉る縁結びの神社。かの和泉式部も参詣し、夫婦仲が円満になったと伝えられ「結び文」に願い事を書いて、神前に結ぶと成就されると言われている。(ak)




縁結びのパワーが宿る人気のスポット…「貴船神社」
叡山電鉄は別名「紅葉電車」
叡山電鉄は別名「紅葉電車」
夕暮れ迫る貴船のライトアップ
夕暮れ迫る貴船のライトアップ

赤い灯篭が立ち並ぶ84段の
参道の先に佇む貴船神社の門
貴船を訪れるには、京阪電鉄終着の「出町柳」や最寄の駅から叡山電鉄鞍馬線を利用する事をお勧めする。

貴船までの道路(361号線)は道幅が狭く、紅葉シーズンともなると大停滞に巻き込まれる事を覚悟しておいた方が良い。また、地元の人達にとっては大切な生活道路だと言う事も旅人のマナーとして忘れてはならない。

大型バス等、観光バス用の駐車場は2ヶ所程あるが、一般車用の駐車場はほとんど無いのが現状なので注意が必要である。
…と言っても、叡山電鉄鞍馬線もこの時期は通勤ラッシュ並みの込みようだが、停滞する事も無くほぼ20分間隔で運行されているのでこちらの方が安心だろうし、駐車場の心配も無い。

市原駅を過ぎる辺りから二ノ瀬駅までの約250mは、車窓の両脇間際まで赤や黄色に染まった「もみじのトンネル」が迫ってきて、車内には乗客の歓声が自然と沸きあがってくる。この光景は見事であるので、貴船、鞍馬を訪れる際には是非とも味わっていただきたい。「貴船もみじ灯篭」が行われる期間中は夜9時ごろまでライトアップがされ、紅葉した木々が光の中に浮かび上がる様は幻想的で見ていて飽きる事が無い。また、もみじのトンネルを通過する際には、車内灯が消され、徐行運転される心遣いも嬉しい。

貴船川沿いに建つ料理旅館の前の道は、約1kmに渡って灯篭が灯され、優しい明かりが旅行客の心を和ませてくれる。この道は、その昔、和泉式部が恋の成就を願い詣でた道で「恋の道」とも呼ばれている。

貴船は標高で300mほどだが、やはり山の中なのでホームに降り立つとひんやりとした空気が足元を流れる。特に朝夕は気温の変化が大きいのでこの時間に訪れる方や宿泊客は、風邪を引かないように一枚多めの用意があっても良いだろう。
昨今のパワースポットブームで貴船神社もご多分に漏れず、ここ数年、老若男女を問わず観光客数が増加している。
貴船神社の結社が「縁結び」のパワースポットとして人気があるらしい。
貴船神社の参道は、しっとりと旅情が味わえる
貴船神社までの参道は
しっとりと旅情が味わえる
夏は川床で賑わう貴船川
夏は川床で賑わう貴船川

結社境内に祀られた天の磐船
神馬銅像
神馬銅像
勿論、その根源は和泉式部の恋詣でにあるのだろが、昔から鞍馬や貴船は霊山とされ、都を遷都する際も陰陽師により鬼門を封じる魔除け厄除けが施された場所であるという俗説もある。

貴船神社は、本社、結社、奥宮と三つの社殿があり、京都の寺社には珍しく拝観料は無料である。
貴船の三社詣でといわれ、本社から奥宮をお参りし、帰りに結社に寄るのが古くからの慣わしと言われている。
参拝者用の駐車場もあるが、本社と奥宮を合わせて20数台分しかないので、それらのスペースは寺社関係者や祈祷に訪れる参拝者に譲り、観光客は使わないようにするよう、観光のマナーとして心がけて欲しい。

貴船の名は室町時代に編纂された「お伽草子」にも登場し「貴船の物語」と題された読み物も残されている。内容は中将と鬼の姫宮との恋愛悲劇であるが、貴船神社のホームページにその現代語訳が掲載されているので、興味がおありの方は読んでいただければと思う。

結社の近くに「天の磐船」と呼ばれる自然石が祀られている。貴船の山奥で掘り出され平成8年3月に奉納された。ちなみに、「天の磐船」とは神様が乗り天空を駆け巡ることができる丈夫な船の事で、貴船神社の他、大阪府交野市の磐船神社や宮崎県児湯郡都農町など全国各地に存在している。

●貴船神社の水占おみくじ(みずうらおみくじ)

水に浮かべると文字が浮かぶ
水占おみくじ
水の神さまである貴船神社で女性に人気なのが、境内の霊泉に浮かべると水の霊力によって文字が浮かんで見えてくる「水占おみくじ(みずうらおみくじ)」。
水に浮かべるまでは文字が見えないため、他の神社のおみくじのようにくじを引いて番号を言うのではなく、箱の中から好きな1枚を選ぶようになっている。
おみくじが乾くと再び文字が見えなくなる一味違ったおみくじで、1枚200円。
また、本宮の社殿前の石垣からこんこんとあふれ出ている御神水は、夏は冷たく冬は暖かい弱アルカリ性の水で、これまで一度も枯れたことがない。

灯篭の明かりが幻想的な雰囲気 手水の落ち葉が貴船の晩秋を彩る 灯篭が並ぶ貴船神社の代表的な風景
灯篭の明かりが幻想的な貴船川沿い旅館街 手水の落ち葉が貴船の晩秋を彩る 灯篭が並ぶ貴船神社の代表的な風景

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