No. 00020 緯度:30度 35分 経度:130度 51分
【鹿児島県】

神が宿り もののけが潜む島 屋久島


1993年に世界自然遺産に登録
樹齢7200年といわれる縄文杉をはじめ紀元杉など屋久杉で有名な島。樹齢1000年以上の杉が屋久杉と呼ばれます。

屋久島は周囲約130km。車でなら約2時間で一周できます。

屋久島の特徴は、小さな島の中に九州最高峰の宮之浦岳(1935m)をはじめ、1000mを超える山々が46峰もあり、九州の高山の上位7位までがこの屋久島に存在します。そのため、平地ではハイビスカスが咲く亜熱帯気候であっても、山頂は霜が降りる亜寒帯という九州から北海道までの幅広い自然環境を体験することができます。

屋久島は周囲132kmで、中央部はその殆んどが山岳地帯となっているので、レンタカーで周れるのは、それこそ外周にある名所のみ!でもご安心あれ。殆んどの観光名所は車で行ける外周部分にあります。
雲がたなびく
モッチョム岳(979m)
手軽に見るなら、紀元杉
屋久島地図この幅広い自然環境こそが鬱蒼とした樹林を育み、「神の宿る島」「もののけの潜む島」という異名をもたらしていると言えそうです。
そんな神の住む島「屋久島」を、さっそく、ぐるりっと巡ってみることに…。

森林浴で屋久杉の鋭気をもらう…
噴煙を上げる桜島
噴煙を上げる桜島
かわいいプロペラ機が就航
かわいいプロペラ機が就航
屋久島空港
屋久島への交通手段は、航空機の直行便が運行されていないので、航空機を利用する場合は鹿児島空港経由となります。

その他にも、海路として鹿児島港から高速船(ジェットフォイル「トッピー」1日5往復・所要時間:約3時間・料金:大人片道¥6,500=往復割引あり)を利用したり、フェリー屋久島丸(1日1往復・所要時間:約4時間・料金;大人片道¥3,200=往復割引あり)を利用する等の方法があります。

鹿児島空港から日本エアコミューターのプロペラ機に乗り継ぎ午前9時過ぎに屋久島空港に降り立った。

屋久島と言えば、何と言っても樹齢7500年を数える縄文杉を代表とする屋久杉が有名です。
現在、屋久杉は国の天然記念物として保護され、一切伐採を禁じられており、工芸品や調度品の材料として使われている屋久杉は、江戸時代に切り倒されたまま放置されたものや立ち枯れや倒木に限定されています。

入山の装備は万全に…
入山の装備は万膳に…
山の天気は変わりやすい!のでご注意を
山の天気は変わりやすい!
人気の高い「縄文杉」や「ウィルソン株」を訪れるには1日掛かりのトレッキング(往復で約10時間)が必要で、完全な登山装備が必要です。登山靴やリュックサックは殆んどのホテルや宿泊施設などでもレンタルしていますが、山に入る予定なら、最初から万全な登山装備をしておく事をお勧めします。但し、かなりハードなコースなので、体力に自信の無い方は無理をしないのがベターです。
登山の際は、所要時間・登山道整備状況など、しっかりと情報収集した上で、無理のないコースを選ぶようにしてください。 また、自然を汚す事が無いように、入山時のマナーとして、次の十戒を守るように指導されています。
  1. ゴミは持ち帰る事。
  2. 登山道から外れない事。
  3. 山の水は汚さない事。
  4. 焚き火は禁止。
  5. ペットの持込はしない事。
  6. 登山道は事前に確認する事。
  7. 充分な装備で入山する事。
  8. 宿泊は避難小屋(無人)でする事。
  9. 必ず登山届を提出する事。
  10. 道に迷わない事。
一度入山すると、殆んどの場所で携帯電話が通じないので特に注意して欲しいとのことです。
まずは、ヤクスギランドへ…
紀元杉と出会う

そこまでの自信は無いが、もっと手軽に…と言う人には、「ヤクスギランド」がお勧め。ここなら、入口まで車でOK。歩きやすい散策コースになっていて、30分から150分までの4つの見学コースが用意されていて、見ながら森林浴が楽しめます。

島を巡るには、やはりレンタカーが便利!
ヤクスギランド休憩所(森泉)
ヤクスギランド休憩所(森泉)
樹齢3000年の紀元杉
樹齢3000年の紀元杉
紀元命水 名水百選宮之浦岳流水
紀元命水
名水百選宮之浦岳流水
レンタカーのハンドルを握り、空港を出る。
ハンドルを左へ。77号線を南下し安房の先の春牧で右折すれば「ヤクスギランド」があります。

空港から春牧までは約10km。車で20分弱の時間です。春牧からヤクスギランドまでは県道592号線で約16km。
所々、道幅が狭くなるので対向車に注意しながら進み約40分弱です。
入り口には休憩所がありますが、更に先に進めば、縄文杉には及ばずとも、樹齢3000年。周囲8.1mの「紀元杉」が道路沿いに立っています。車で手軽に見れる屋久杉としては最大、最長寿を誇っています。
傍らに「紀元命水」と称され名水百選に選ばれた湧き水があるので、長寿を願って、是非味わってみましょう。

紀元杉を見物したら、もと来た道を戻りヤクスギランドの入り口まで…。途中の道路で野生のヤクシカやヤクザルを見かけることもあります。時には道の真中で寝そべったりしている事もありますが、警笛で驚かす事は厳禁!車を止めて20分でも1時間でも、動物が立ち去るまで待つのが屋久島のマナー。そんな事もあるので、計画は十分余裕を持って立てておく事も大事です。

入り口で入場料:高校生以上300円を支払い中へ…。
鬱蒼と茂る屋久杉の間を縫うように散策路が続き、途中、川あり、吊橋あり、滝あり、苔の香を嗅ぎ、散策路脇で可憐に咲く花を愛でながら森林浴を楽しむことができます。でも、最近は散策路から出、屋久杉の根元を荒らす心無い人も増え始め、大きな問題となっています。絶対に散策路から出ないよう、旅行者としてのマナーは守りたいものですね。
■ヤクスギランド
散策路の途中には沢山の吊橋が…
散策路の途中には沢山の吊橋が…
最初に出迎えてくれるのが「くぐり栂」
最初に出迎えてくれる「くぐり栂」
水の豊かな屋久島では幹も苔生す
水の豊かな屋久島では幹も苔生す
千年杉
千年杉

二代大杉
くぐり杉
くぐり杉
江戸時代、使いやすい部位のみを利用し 放置された土埋木(どまいぼく)
江戸時代、使いやすい部位のみを利用し
放置された土埋木(どまいぼく)
二代杉(切株更新) 切株の上に種子が落下し発芽したもの
二代杉(切株更新)
切株の上に種子が落下して発芽したもの
スギゴケ 2010年9月3日、新種としてヤクシマコモチイトゴケが発見された
スギゴケ 2010年9月3日、新種として
ヤクシマコモチイトゴケが発見された。

水が豊かな屋久島は、流れ落ちる滝も豪快!
屋久島は幅広い自然環境が山肌に水を育む水量豊富な島で、時間をかけて豊かな土壌に浸透した水は、自然のろ過装置をかいくぐり島内のあちこちから湧き出ています。屋久島の素晴らしい自然の恵みで生まれた湧き水は、何処の場所であれ全てが飲用できるのが島ッ子の自慢です。

そんな水の豊かな屋久島には見逃せない滝がいくつも存在します。
まずはヤクスギランドから近い「千尋の滝(せんぴろのたき)」を目指すことにしました。

■千尋の滝(せんぴろのたき)

千尋の滝(せんぴろのたき)
千尋の滝(せんぴろのたき)
安房から車で25分の所にあるのが「千尋の滝(せんぴろのたき)」。屋久島の三大銘瀑の一つで落差80メートル。滝の左手は200m×400mの花崗岩の一枚岩。V字型になった巨大な谷の中央を流れ落ちるダイナミックなスケールに時を忘れてひと時の安息を…。
以前は滝壷の近くまで行く道があったようですが、余りにも危険なため閉鎖されたようです。

■トローキの滝

トローキの滝
トローキの滝
千尋の滝から県道77号線を少し南へ走ると、道路脇に「トローキの滝」の標識があるが、なかなか道が見つからない。道路沿いに「ぼんたん館」という土産物屋があったので尋ねてみると、向かい側の坂を降りたところから見ることができるとのこと。御礼を言って坂を下った。
遠目からですが、滝を確認する事ができました。
屋久島三大銘瀑の一つですが、スケール的には、千尋の滝を見た後だったためか…落差6m(干潮時には8m)は…(^^;
トローキの滝は直接海に落ちる滝で、日本には2例あるのみで、このトローキの滝と北海道知床半島のオシンコシンの滝だそうです。

■大川の滝(おおこのたき)

大川の滝(おおこのたき)
大川の滝(おおこのたき)
大川の滝(おおこのたき)滝壷も立派です
滝壷も立派です…
三大銘瀑3つめの滝は、島の西側に回った栗生から車で5分の所にある「大川の滝(おおこのたき)」。
大川と書いて「おおこ」と読むそうです。
粘板岩の崖を落ちる落差88mの滝で、日本の滝100選にも選ばれています。大きさ、水量ともに屋久島の滝の中でも最大級。滝壷の脇まで行けるのもグゥ〜。
滝壷まで遊歩道が設置されていて、気軽に滝壷まで行けます。滝壷近くは岩場になっているので足元に気をつけて歩いてみる。
さすが、落差88m。滝壷の周辺は水しぶきが豪快に飛び跳ねていましたが、マイナスイオンのミストをタップリ浴びて元気を取り戻しました。
赤とんぼが沢山飛んでいました。

おなかも減ったので昼食にしようかと思いお店を探していて、気になっていた事ですが、道路沿いにあるお店の殆んどが閉まっている。
今日は平日で、どうやらこの辺りのお店は週末しか営業していない雰囲気です。
何とか営業しているお店を探し食事にありつきましたが、平日に訪れる方は気をつける必要がありそうです。
トに

■屋久島フルーツガーデン


おなかも一杯になったところで、「フルーツと花の楽園 屋久島フルーツガーデン」という看板が目に入った。
「なに、なに?」持ってきた資料を読むと、500円で園内を案内してくれ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、パイナップル、パッションフルーツなどが試食できると書いてある。
入園料500円 年中無休
入園料500円 年中無休
かわいい花が沢山…
かわいい花が沢山…
これはランの一種
これはランの一種
バナナの花です
バナナの花です
6種類のトロピカルフルーツ
6種類のトロピカルフルーツ
これは食後のデザートにうってつけ…と、ハンドルを切る。

中間川左岸の細い道を入っていくと右側に看板が見えた。入場料を払って少し待っていると、園内ツアーが始まるとの連絡があり、先客の10名ほどの人と一緒に案内人の後について歩きながら、園内に咲く植物の名前や特徴などの丁寧な説明に耳を傾けました。

園内には南国の花や果実、甘い花の香りがちょっと疲れた身体を癒してくれました。
約30分ほどで園内を一周し、事務所に戻ってくると大きなお皿に美味しそうなトロピカルフルーツがテーブルに用意されていました。
これで500円は安い!
ちょっと得した感じ。

屋久島といえばどうしても屋久杉が代名詞のように出てきますが、実は沖縄などでよく見かける「がじゅまる」はクワ科(イチジクの仲間)の植物で自生するのは屋久島が北限となっているようです。
屋久島最大の中間のガジュマル-1
屋久島最大の中間のガジュマル-2
屋久島最大の中間のガジュマル-3
屋久島最大の中間のガジュマル
屋久島でガジュマルと言えば志戸子(しとご)ガジュマル公園が有名ですが、島の何ヶ所かで「ガジュマル自生」の標識を目にする事があったので、島の人に聞いてみると、中間川の下流にも屋久島最大の大きなガジュマルの木があると言う事で訪ねてみました。
ガジュマルの木の特徴は、気根と呼ばれる根を幹から地面に下ろすところで、宮古島ではあらゆるものを巻き込むので「絞め殺しの木」という余り嬉しくない呼ばれ方をしていますが、ここ屋久島では防風林に使ったりして生活に密着した木として親しまれています。

■志戸子(しとご)ガジュマル公園

ガジュマル公園入口
ガジュマル公園入口
地図クリックで拡大表示
地図クリックで拡大表示
志戸子ガジュマル公園は島の北側にあり、空港からなら反時計回りに周ると約30分で行く事ができます。
入場 200円 年中無休
(小学生・中学生・高校生 100円)身体障害者手帳を有する方:無料
開園時間
[4月〜8月]8:30〜18:30
[9月〜3月]8:30〜17:30
■志戸子(しとご)ガジュマル公園の植物たち
見上げれば…鬱蒼と茂ったガジュマル シマオオタニワタリ ギンビンナスビ
見上げれば…鬱蒼と茂ったガジュマル シマオオタニワタリ ギンビンナスビ

 海がめが来る浜と、海水に洗われる露天風呂
見事なパノラマの連続!
見事なパノラマの連続!

■海がめが産卵に訪れる「永田いなか浜」


島の西側には綺麗な海岸線が続き、ドライブには打って付けの景観が楽しめます。
永田地区には日本で唯一海亀が産卵に上陸する「永田いなか浜」があり、抜群の透明度のコバルトブルーの海と白い砂の海岸線が800m近く続く景勝地でラサーム条約に登録されています。
こんな海岸美が続きます
こんな海岸美が続きます
朗路脇には浜木綿の白い花が…
道路脇には浜木綿の白い花が…


■「平内海中温泉」と「湯泊温泉」
平内海水温泉に立てられた看板 こころざし一人百円がユニーク
平内海水温泉に立てられた看板
こころざし一人百円がユニーク
湯泊温泉近くには 神社が鎮座している。足湯もあり
湯泊温泉近くには
神社が鎮座している。足湯もあり
温泉好きには堪らない海中温泉が2箇所。「平内海中温泉」と「湯泊温泉」。「平内海中温泉」は干潮時の4〜5時間しか入浴できないというユニークな温泉。
「湯泊温泉」は大潮の満潮時以外なら入れますがどちらも脱衣場もなく、下着や水着着用禁止なので、女性が入るにはちょっと勇気がいりそうです…。
海がめが産卵に訪れる永田いなか浜 白い砂浜が800m近く続きます
海がめが産卵に訪れる永田いなか浜
白い砂浜が800m近く続きます
平内海中温泉 満潮時は名前通り海中温泉となり入浴不可
平内海中温泉
満潮時は名前通り海中温泉となり入浴不可
湯泊温泉 男湯と女湯に分かれているが 凄い開放感。入るにはかなりの勇気が必要!
湯泊温泉 男湯と女湯に分かれているが
凄い開放感。入るにはかなりの勇気が必要!

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