No. 00019 緯度:35度 95分 経度:138度 47分
【山梨県】 青春18切符の旅-2 高原鉄道「小海線」 野辺山・清里

日本一高いところを走る小海線
中央本線小淵沢駅からしなの鉄道小諸駅を結ぶ日本一の高原列車、小海線。…鉄道駅の標高としては日本の1位から9位まで占め、その中でも野辺山駅の標高(1,345メートル)は日本一を誇る。

JR野辺山駅と、清里駅の間に、JR鉄道最高地点(標高1375m)があり、清里駅を過ぎ上り坂の最後にある踏み切りがJR鉄道最高地点で、分水嶺となっている。
最高地点より小淵沢側に降った雨は富士川に流れ込み、静岡県富士市で太平洋に注ぎ込んでおり、最高地点より小諸側に降った雨は千曲川に流れ込み、やがて信濃川となり新潟県新潟市で日本海に注ぐ。

JRの駅の中で、日本一の標高を誇る「野辺山駅」 清里駅前は、おしゃれな建物が立ち並んでいる
JRの駅の中で、日本一の
標高を誇る「野辺山駅」。
清里駅前は、おしゃれな建物が
立ち並んでいる
野辺山高原は富士山や日本アルプスに次ぐ標高が高い八ヶ岳山麓の豊かな自然に育まれた高原である。

清里高原は、八ヶ岳の南麓に広がる高原で標高が高いため気温の変化は激しく、朝夕の気温差は結構あるがその分空気が澄み見事な星空を見ることができる。
平坦な道は少なく急な坂が多いものの、気持ちよく散策ができる道も整備されているので心配はない。

 
改札で「青春18切符」にスタンプを貰いホームへ…。
昨夜の花火の余韻を胸に秘め、今日の旅の第一歩を踏み出そう。

上諏訪 駅標ここで大変な失敗に気がついた!
昨日、塩尻駅で乗り換えた時に、構内の名物「立食いそば」を食い忘れていた…。
食い忘れたものがあれば、どうしても食いたいのが人情である。時計を見れば9時20分。すかさず時刻表のページをめくると、9時39分発の塩尻9時58分着の列車がある。
次の塩尻からの戻りは10時8分で11時ジャストに小渕沢着。その次の列車なら11時5分発だ。
10時8分は時間が無さ過ぎるのでパスし、11時5分発に乗り一旦上諏訪に戻る事にした。その理由は、構内にある足湯である。

上諏訪駅の足湯「上諏訪」駅の構内には天然温泉が湧き出し、乗客はいつでも足湯に浸かる事ができる。旅行者にとっては嬉しいサービスである。昨日はあわただしくて浸かる事はできなかったが、これなら列車の時刻まで、ゆっくり足をつけてみることもできる。

上諏訪着が11時16分で、12時25分の列車に乗れば13時7分小渕沢着。ちょっと気ぜわしいが13時11分発の小海線に乗れば13時50分には野辺山駅に着く。
野辺山で少し遅い昼食を取り、小一時間散策をして清里に戻っても良い。
何だかテレビのサスペンスドラマのようになってきた。
主人公になったような気分で下りホームへと急いだ。

上諏訪駅ホーム塩尻駅の「立食いそば」はホームに下りる手前の階段脇にあり、多くの人が順番を待っている。こんな事を言っては失礼だが、普通の暖簾が下がった何処にでもある構内の立食いそばであるが何故か人気がある。信濃路方面の旅行の話をすると、塩尻駅で立食いそばを食ったことがあるか…?の話になる。何故か皆が食っている不思議な「立食いそば」である。普通のそばだが旅人にとっては「五臓六腑に染み渡るようで非常に旨い!」と感じさせる。これが人気の秘訣かもしれない。

五臓六腑に染み渡る味に満足して、再び上諏訪駅に戻った。

足湯内部
駅の構内にあるとは思えない雰囲気
上諏訪温泉駅の構内に設けられた足湯は、泉質は上諏訪温泉と同じで弱アルカリ性の単純温泉。摂氏58.3度なので、若干加水されているようだ。
のんびり浸っていると、列車を降りた乗客が足湯に向かって来て結構な混み様になる。本来は20分ほど浸るのが良いと書かれているが、余り独り占めするのも申し訳ないので、適当に暖めてホームに戻ることにした。
こぶちざわ駅標上諏訪から小渕沢駅までは各駅停車で約40分。
列車がくるまでホームを見ていると、結構、年配客が多く、殆んどの乗客が「青春18切符」で旅を楽しんでいるようだ。夫婦で来ている人もいれば気の合った友達同士で来ている女性客も多い。男性の場合は、カメラや三脚を携え一人旅だろうか、単独の旅行者が多いように見えた。
友達同士で来ている女性たちのグループは、特に賑やかで楽しそうだ。男性と女性の違いを見た気がした。
小淵沢から清里までは3駅。その次が野辺山である。
のべやま駅標表題にも書いたが、野辺山駅はJR前線の中で最も標高の高いところにある駅だ。
ホームに列車が滑り込んで来ると、旅行者が一斉にドアの位置まで走り寄る。扉が開くと今度は座席の取りあいだ。まるで子供のようだが、何とご高齢の方達が先導してる。この凄いバイタリティーには恐れ入るやら羨ましいやら…。指定席の無い「青春18切符」だからこその情景だろうが、この元気を見習わなければならないと痛感した。

小淵沢から小諸までの78.9kmを結ぶ小海線は、高原列車の名にふさわしく樺やブナの広葉林の中を抜け、2,500m級の八ヶ岳連邦を望みながらのパノラマが楽しめる人気の路線だ。
小海線 沿線マップ
小海線 沿線マップ (画像クリックで拡大表示)

清里駅周辺は宿泊施設が集まっているため、多くの旅行者が降車する。この辺りで一泊を考えるなら、やはり清里が最適だろう。
清里に観光ブームが押し寄せたのは1975年(昭和50年)頃からで、当時はタレントショップなども多く若い人たちに脚光を浴びていたが、現在はおしゃれさを残しつつ、しっとりと趣のある落ち着いたおとなの町となっている。宿も旅館やホテルではなくこじんまりとした個性的なペンションが多い。
木立に佇む田中治彦美術館
木立に佇む田中治彦美術館
写真は田中治彦美術館HP
より転載させていただきました
清里界隈には、マイセンなどヨーロッパの芸術的磁器が鑑賞できる「清里ポーセリンミュージアム」、現代美術に関するコレクションを展示した「清里現代美術館」、ダイヤモンドや金などの美しい素材で、「人間の心」を表現した作品を収めた「田中治彦美術館」など、美術館が多い。また、清里開拓の父と言われた、ポール・ラッシュが設立したキープ協会が運営する「清泉寮」や「キープ農場」が現在の観光のメインとなっている。

清泉寮
キープ農場
清泉寮とキープ農場


中央本線小淵沢駅からしなの鉄道小諸駅を結ぶ日本一の高原列車、小海線…
鉄道駅の標高としては日本の1位から9位まで占め、その中でも野辺山駅の標高(1,345メートル)は日本一です。

JRの駅の中で、日本一の標高を誇る「野辺山駅」
JRの駅の中で、日本一の標高を誇る
「野辺山駅」

信濃川方面から野辺山駅を望む
信濃川上方面から野辺山駅を望む
野辺山駅のはずれに咲いていたコスモス
野辺山駅のはずれに咲いていた
コスモス
1年の平均気温は18度前後、真夏の昼間でも30度を越えることはほとんどなく、恵まれた気候に育てられる野菜や乳製品が村の特産品となっている。
野辺山駅から少し南に位置する飯盛山(めしもりやま)は標高1,643m。
ご飯を盛ったような美しい姿からこの名がついた。
山頂からは八ヶ岳、富士山、南アルプス、秩父連峰、浅間山まで360度の大パノラマを満喫でき、ニッコウキスゲやマツムシソウなどの高山植物が咲き乱れ、夏の登山はもちろん、春の新緑、紅葉、冬山入門の山としても人気が高く、四季を通じて楽しめる。


太陽と自然の贈りもの…
太陽と澄んだ空気に恵まれた野辺山は高原野菜の生育や、乳牛たちにとっても理想的な環境となっており、その恵まれた豊かな環境のもとに生産されたレタス、白菜、キャベツや牛乳をはじめとするいろいろな乳製品は全国各地に出荷され、主要な地元産業となっている。
野辺山は高原野菜の故郷としても大変有名である。
八ヶ岳連邦と高原野菜畑 野辺山駅は標高1,345.67m 小海線を走るハイブリッド車
八ヶ岳連邦と高原野菜畑 野辺山駅は標高1,345.67m 小海線を走るハイブリッド車

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