No. 00016 緯度:24度 27分 経度:123度 88分
【沖縄県】 浅瀬の海岸をゆっくりと闊歩する牛舎に乗って…西表島・由布島
西表島・由布島

西表島は沖縄本島に次ぐ大きさで、ジャングルに覆われた自然豊かな島です。
島北側の上原港、南側の大原港に、石垣島の埠頭桟橋から日に数便の高速船が、透明度が高い珊瑚礁の海を白波を掻き分けるように就航しています。

島を周遊する道路はなく、島の西側を訪れるには、漁船をチャーターする等の手段以外方法はありません。その分、貴重な手付かずの自然が今も残っている魅惑の楽園でもあるのです。
生息するイリオモテヤマネコは特に有名ですが、最近は交通事故も多く、絶滅が心配されています。


西表島で有名な観光スポットとしては、「由布島(ゆふじま)」の牛車が有名で、多くの観光客が訪れのんびりと水牛に曳かれ、ゆったりと揺られるひとときを楽しんでいます。

船が着くと多くの観光客や地元の人々が、大きな荷物を抱えて乗下船し、港は一気に賑わいを見せる。 遠浅の海岸を風に吹かれる水音と頬を撫でる風が心地良い…。
船が着くと多くの観光客や地元の人々が、大きな荷物を抱えて乗下船し、港は一気に賑わいを見せる。 遠浅の海岸を風に吹かれる水音と頬を撫でる風が心地良い…。

由布島は、周囲2.15km、海抜1.5mの小さな島で、4万本近くのヤシ類を中心に亜熱帯の樹木や花々が生い茂り、動植物の宝庫となっています



西表島の魅力は「自然とのふれあい」…元気を貰って帰る。
高速連絡線の引き波西表島は石垣島から南西におよそ31kmの位置にあり、島の殆どが亜熱帯の山岳地帯で覆われている。したがって空港は無く、島への交通手段は船だけと言う事になる。今でこそ船会社も増え、船便の数も多くなっているので島への往来にさほど不便は感じない。

今回は石垣島に滞在し、日帰りで西表島を取材することになった。
石垣市街の中心部のホテルへは各船会社のバスが迎えに来てくれるので、バスの時間を確認して利用すると便利だ。
石垣港の離島ターミナルから大原港へはおよそ35分、上原港までは45分程の所要時間となる。

我々取材班は石垣港から安栄観光の午前8:30分発の便に乗船し、大原港へと向かうことになった。午前8時30分、ほぼ予定通りに艇の舫が解かれ、いよいよ熱帯ジャングルの島への取材ツアーの始まりだ。
桟橋を離れた高速船は豪快にしぶきを上げて突き進んでいく。暫くすると右側に島影が見えてきた。山影は無く平べったい島。これは竹富島に違いないと地図を確認する。
小さな島と言えど、船から見るとそれなりに大きいものだ。
その後、左には黒島が見え、続いて新城島(あらぐすくじま)が姿を見せる。周りの景色を眺めている間に大原港へ到着。

港には観光客を出迎える宿泊施設やレンタカー会社などの人達が待っている。

我々も予約しているレンタカー会社のスタッフを探し、レンタルの手続きを済ませいよいよ秘境の島、西表島の取材を開始した!
その前におおよその今日のスケジュールを確認することに。

帰りの船も大原港から乗船予定なので、レンタカーは17時までに店に返却。お目当てのジャングルクルーズは便数が多い浦内川が良いとのことなので、まずは島の西部まで走り、浦内川の遊覧船に乗り、その後順に来た道を戻りながら西表島温泉や由布島を周るというスケジュールになった。

西表島は沖縄県で沖縄本島に次いで大きな島である。
人口は約2,000人、島の周囲約130km。大原港や仲間川がある東部から上原港などがある西部へは距離にしておよそ50km余り、所要時間は約1時間程を要する。島の海岸沿いを走る県道215号線は産業道路でもあり、観光道路で、東部と西部を結ぶ1本道だ。したがって道に迷う心配はあまり無さそうだ。

西表島の牧歌的風景走り始めて暫くはバスや他の車もいたが、それぞれ目的地へと分かれると殆ど車の影は無くなってしまった。道は綺麗に舗装され快適なドライブが楽しめる。西部へと向かう道路の脇には熱帯植物が生い茂り、いかにも南国という雰囲気だ。やはり本土では見られない光景である。

時折「イリオモテヤマネコとびだし注意」と書かれた看板が目に留まる。後で聞いた話だが、その看板がある地点は、今までにイリオモテヤマネコが出没したことがある場所なのだそうだ。走っていて驚いたのは島の中心部を除くと殆ど信号が設置されていないということだ。と言うか信号は無くても良いという事なのだろう。西表島では信号が無くても大丈夫であるが、子供たちが石垣島へ行った時に道路事情が違うことに戸惑って危険だと言うことで、道路交通ルールを教える為に信号があると言うことらしい。
強力なエンジンがつくる波も半端じゃない 大原港に入港する高速船 勿論、水牛もフェリーに乗ります
強力なエンジンがつくる波も半端じゃない 大原港に入港する高速船 勿論、水牛もフェリーに乗ります

日本最大の亜熱帯原生林…浦内川ジャングルクルーズ
西表島と来れば、ジャングルとマングローブを見ないと話にならない。
マングローブは樹木の名前ではなく、真水と海水の混じる砂地に繁殖するヒルギ科の植物の総称である。
西表島には「古見岳(470m)」「テドウ山(441m)」「御座岳(420m)」の3つの山があり、そこから流れ出る多くの川により、水に恵まれた自然環境を形づくっている。中でも仲間川、浦内川ではクルーズ船による川のクルーズも楽しめるので、時間があれば乗船もGu〜ゥ。

実のところ、両方のクルーズを取材したかったのだが、日帰りの取材では時間的にちょっと苦しい。
今回は便数が多い浦内川のクルーズを取材することにした。

途中休憩や写真撮影をしながら走ることおよそ1時間30分。最初の目的地浦内川付近に到着。車を降りて、遊覧クルーズ船の乗り場へと向かった。
アカショウビン
アカショウビン浦内川のリュウキュウトビハゼ
浦内川のリュウキュウトビハゼ
西表島は島の約90%が手つかずの亜熱帯ジャングルに覆われ、イリオモテヤマネコや、カンムリワシ、アカショウビンなどの珍しい生物が生息する大自然の秘境である。また、連絡船内で捕虫網など昆虫採集の準備をした夫婦連れも何組か見かけたところを見ると、蝶や昆虫類も豊富なようだ。
浦内川の遊覧用クルーズ桟橋の浅瀬には「リュウキュウトビハゼ」が沢山生息している。
干潮時で水が引くとピョンピョンと跳ねているのが容易に確認できる。やはり、かなり動植物の影は濃いようだ。


クルーズ出発までまだ少し時間があったので事務所二階に設けられた資料館に入ってみた。
ここには西表島に生息する魚や昆虫の標本が陳列されている。かなり年月が経っているらしく色褪せてはいたが西表島の生態系の多いことを再確認し、興味深く拝見することができた。
程なくして出港との連絡が入り乗船場に駆け下りた。

浦内川のクルーズ船には一回で50人ほど乗船できる。クルーズ船のみならず、カヌーで廻りながらマングローブ樹林に上陸する体験的コースなど幾つかのツアーが用意されており、旅行スケジュールに合わせて楽しむことができる。
誰もが楽しめる手軽な「スタンダードプラン」で(大人:1,800円、子供900円)。

時間のある人は、軍艦岩で下船し、更に上流にある「マリュードの滝」や「カンビレーの滝」まで2時間のトレッキングを組み込んだコースをお勧めする。
(料金は同じ)
船着場から8km上流にある「軍艦岩」まで、途中、右に左に蛇行する浦内川両サイドに自生するマングローブやシダ、季節の花々等、要所要所で船はスピードを落とし、船長兼ガイド役が周辺の詳しい説明をしてくれるのを聞きながら往復1時間ほどの川巡りツアーである。

川と言っても殆んど河口に近いので、干潮時にはあちらこちらに浅瀬ができ、この水深で底がつかないか心配する場面もあるが、そこはさすがに慣れたもので巧みに舵を操作して難なく通り抜け、結構楽しませてくれる。
クルーズ船はこんな感じ… 両サイドにはこんな景色が続く
クルーズ船はこんな感じ… 両サイドにはこんな景色が続く
終着の軍艦岩 これ以上先に船は進めない カヤックによるツアーも人気
終着の軍艦岩
これ以上先に船は進めない
カヤックによるツアーも人気
こちらは予約が必要
川の多い西表島なので滝も幾つかある。その多くはトレッキング等で山やジャングル内を入って行かなければならないが、道路脇から見える滝もある。

滝に打たれ、滝壷で泳ぐツアー

浦内川の手前に船浦港があり船浦大橋と言う海中道路が通っている。その橋の東側(由布島側)の袂に駐車スペースがあり、そこから山側にピナイサーラの滝が見える。
ピナイサーラとは島の古い言葉で「髭のような」という意味で、落差55mの雄大な滝である。

船浦港からシーカヤックでヒナイ川を遡りピナイサーラ滝まで行くツアーも好評である。カヤックの初心者や子供でも安心して参加でき、1日掛かけて干潟やマングローブ林を探索できる。勿論、経験豊富なガイドが同行する。

船浦港界隈には幾つかのツアー会社があり、料金は若干の差はあるが、大人5,000円〜10,000円ぐらいである。(内容等は各ツアー、会社により大きく変わるため、昼食の有無、税込みか否か、保険料は含まれるか…等、事前に問い合わせておくこと)所用時間は3時間〜8時間とコースにより異なる。

尚、滝に打たれたり、滝壷で遊泳することも可能なので
水着を用意しておくことをお勧めする。また、服装はぬれても良いものにすること。長時間のコースに参加する場合は、西表島での宿泊をお勧め。
船浦大橋脇より見たピナイサーラの滝 ヒナイ川に浮かぶ出番待ちのカヤック 長時間コースは西表島で宿泊しましょう
船浦大橋脇より見たピナイサーラの滝 ヒナイ川に浮かぶ出番待ちのカヤック 長時間コースは西表島で宿泊しましょう

のんびりと牛車に揺られた後は…日本最南端の温泉へ!
水牛車と亜熱帯植物の島「由布島」

クルーズを終え、もと来た国道215号線を戻る。
途中、日本最南端の西表温泉があるが、同じ入るなら、のんびりゆっくりと浸かりたいのが人情である。温泉の標識が見えてきたが入浴の楽しみは最後にとっておいて、先に由布島に渡ることにした。

子午線モニュメント
子午線モニュメント
子午線モニュメント
実は、国道215号線のこの辺りには東経123°45'6789”の子午線が通り215号線沿いにモニュメントが建てられている。毎夜19、20、21、22時から30分間子午線上をレーザー光線が照らし出すので、日帰りでは難しいが、西表に泊まるなら一度は見てみたい光景である。

もう由布島はそこだ。
駐車場に車をとめるが、結構な込み具合である。

由布島の看板
由布島は西表島に隣接する周囲2.15km、海抜1.5mの三日月型をした島で、約4万本のヤシ類を中心に亜熱帯の樹木や花々が生い茂る砂の島である。西表島との間は、満潮でも1mほどしかない浅瀬が続き、その気になれば歩いても渡れる。

島の行き来は車や徒歩でも渡れるが、水牛車が有名である。勿論、水牛車に乗ることにする。
水牛車渡しの料金は往復で、\1,300(小人半額)。年中無休で開園時間は9:00〜17:00となっている。当然ながら最終時間に遅れると徒歩で帰らなければならないので注意が必要だ。

乗車申し込みをすると乗車券の変わりに造花で作った赤いハイビスカスのバッジがもらえる。これを胸につけると乗車券の換わりになる。持ち帰っても良いので旅の想い出として残しておくことも良いかもしれない。
竹富島にも水牛車観光はあるが、この由布島の水牛渡しを参考にしている。

のんびりと歩く水牛車に揺られ演奏されるのも竹富島に同じく「安里屋ユンタ」であるが、勿論こちらが先輩である。
由布島は以前は島民が生活し学校もあったが、今では島関係の数名が住むだけで無人島に近く、現在の由布島は熱帯植物園の島となっている。
したがって、観光は植物を見ながらの散策が中心となる。島の東側はビーチとなり西側はマングローブが自生している。

島内は動植物の宝庫で花好きにはたまらない楽園である。

疲れを癒しに温泉じゃ!
由布島を離れ再び来た道を少し戻る。

西表温泉は、沖縄県八重山郡竹富町高那(古見岳の北側)にあり、浴槽のすぐ脇まで、原生林が迫る、野趣あふれる温泉。
「ネイチャーホテルパイヌマヤリゾート」というリゾートホテルの施設の一部だが、宿泊客以外も利用可能で、日帰り温泉として、旅の疲れを癒すにはピッタリの温泉である。料金は少し高めで、
大人1500円、小人750円(9時〜21時/無休)だが、日本最西端、日本最南端の温泉として、一度は浸ってみたい温泉だ。
この温泉には露天風呂、ジャグジー、岩屋サウナ、ファミリープール等の他に「水着着用厳守」の露天風呂もあり、家族連れでも一日中楽しめる。


西表温泉 室内風呂
室内風呂
西表温泉露天風呂
こちらの露天は水着不要
泉質はナトリウム-カルシウム-硫酸塩泉(低張性中性温泉);

源泉温度32℃、加温している。

湯色はわずかに黄色掛っている。

効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器疾患、動脈硬化、冷え症他に効く。

もう乗船の時間が迫っている。いつもの事なのだが、、次の取材はもっとゆっくりと宿泊コースで来たいものだと思いながら港に急いだ。

由布島へは何と言っても水牛車 水牛車の中で聞く三線の音色はまた格別 2トン近くまで引く(1日8時間労働・週休2日)
由布島へは何と言っても水牛車 水牛車の中で聞く三線の音色は
また格別
2トン近くまで引く
(1日8時間労働・週休2日)

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