No. 00010 (2010/04/12) 北緯:33度 85分 東経:132度 78分
【愛媛県】 日本の街ぶらり旅 坊ちゃんの里「松山」

市内を走る坊ちゃん列車夏目漱石の「坊ちゃん」で有名な「道後温泉」は日本書紀にも登場し、日本最古の温泉と言われています。

小説に登場する「坊ちゃん列車」の復刻版は、当時を感じさせる汽笛を鳴らし、蒸気を吐き出しながら、のんびりゆっくりと松山市内を走り、城下町旅情を存分に楽しむ事ができます。
1乗車大人:300円、小児:200円です。
写真は市内を走る坊ちゃん列車
道後温泉駅前のカラクリ時計道後温泉駅前のカラクリ時計。その横には平成14年に放生園の足湯が完成しました。 無料開放されていますので、散策の疲れを癒すのも良し!
平成6年12月に、近代和風建築としてのすばらしさと保存状態のよさから、国の重要文化財に指定された道後温泉本館は、神の湯と霊の湯という二つの浴室と、それぞれの休憩室など、4つの入浴コースと皇族専用の又新殿からできています。
写真は道後温泉駅前のカラクリ時計

日本三古湯 道後温泉 漱石ゆかりの「ぼっちゃん湯」
旅をする交通手段もいろいろとあります。昔は歩いていくのが基本でした。文化がどんどん発展した今日、手段も多く、時間はぐっと短縮されてきました。とは言え海を渡るのは面倒なもの…でした。

しかし、近年日本各地に様々な橋が建設されたことによってその煩わしさが嘘のように便利で快適なものになりました。四国へ出かけるのも、関西からは明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断し鳴門大橋を渡ればかなり時間の短縮になります。

さらに松山自動車道を走るとおよそ5時間程で愛媛の松山市街へ辿り着くことが出来るようになり、車で気軽に行けるようになりました。今回はスケジュールの合間を縫って松山市の中心部を訪ねてみることになりました。

松山市は四国最大の人口を有する都市で、道後温泉を代表とする「国際観光温泉文化都市」。
松山城を中心に発展してきた旧城下町でもあり、また夏目漱石の小説『坊っちゃん』、司馬遼太郎の『坂の上の雲』や正岡子規の俳句で知られる文学の街でもあります。

松山自動車道から33号線を走りいよいよ目的地周辺へ到着です。車をパーキングへ入れ早速街を散策に出かけることにしました。
初めに道後温泉本館を見学に。。。道後温泉の中心にある温泉共同浴場で別名は「坊っちゃん湯」。と言います。この名前の由来は夏目漱石が道後温泉をこよなく愛し、汽車に乗っては頻繁に足を運んだということ、そして小説「坊ちゃん」の主人公が足繁く道後温泉へ来ていたことからきているようです。
街のシンボル的存在である道後温泉本館は、明治時代に建築された近代和風建築で、1994年に国の重要文化財(文化施設)として指定されています。
1階には銭湯感覚で気軽に楽しめる「神の湯」、2階には高級感溢れる「霊の湯(たまのゆ)」があり、観光客で賑わっています。また本館東側には又新殿(ゆうしんでん)と呼ばれる 日本で唯一の皇室専用浴室があります。

又新殿は桃山時代風の優美な建物で、金泥絵巻に囲まれた室内、高麗張りの桐の三枚重ねの天井など豪華絢爛です。浴槽は御影石の最高級品庵治(あじ)石を用いられています。

3階の一番奥の個室は「坊ちゃんの間」と呼ばれる部屋で、夏目漱石ゆかりの資料が置かれ開放されています。

夏目漱石が愛した温泉としても知られる天下の名湯道後温泉(どうごおんせん)は3000年の歴史を持ち、日本三古湯のひとつといわれておて、その存在は古代から知られています。古名を「にきたつ」(煮える湯の津の意)といい、万葉集巻一に見られます。

泉質は単純温泉 。源泉温度42〜51度。これらを混合して46度で供給しているそうです。
効能は神経痛、リューマチ・胃腸病・皮膚病・痛風・貧血などに有効です。

各地の温泉場には、源泉の発見に由来する伝説が残されていますが、道後温泉にも興味深い伝承があります。

一羽の鷺(さぎ)が、脛(すね)に傷を負い苦しみ、岩間から噴出する温泉を見つけ足を浸したところ、傷が癒え元気に羽ばたいたと言い伝えられています。
それを見た人々が不思議に思い入浴してみたところ、疲労回復し、病人もいつのまにか全快したのだと言い伝えられています。これが道後温泉の始まりと言われています。
道後温泉本館横にあるレトロな街灯 道後公園(湯築城跡) 伊予鉄道「道後温泉駅」
道後温泉本館横にあるレトロな街灯 道後公園(湯築城跡) 伊予鉄道「道後温泉駅」

ほのぼのと…心やすらぐ城下町「松山」
道後温泉商店街を通り抜け、伊予鉄道「道後温泉駅」へと向かい歩いていくと、放生園(ほうじょうえん)に辿り着きます。
放生園は建武年間に伊佐爾波神社が現在の場所に移された時、境内の御手洗川の引水を湛えて池が造られたと言われています。

この池が「放生池」と言われ、聖浄の地とされたようですが、現在は埋め戻されて公園になっており、明治時代に使用されていた湯釜から吹き出るお湯を利用した足湯、カラクリ時計があります。

カラクリ時計は平成6年、道後温泉本館百周年を記念して作られました。8時から22時まで1時間ごとに時計がせり上がり、小説「坊ちゃん」の登場人物が4段階に伸びながら現れます。

一番下の階層は道後温泉入浴模様、2段目は中央に坊ちゃんとその両側には先輩教師と人力車に乗ったマドンナ。3段目には時を刻む時計が配されていて、文字盤が回転するとマドンナが登場します。何とも凝った仕組みです。そして見ていてもなかなか飽きることがありません。

おまけにこのカラクリ時計の周辺には、坊ちゃん、マドンナ、赤シャツなどに扮した観光協会の方たちがいて観光客の記念撮影などに応じてくれます。何だかこの一角だけタイムスリップしたかのようです。

カラクリ時計の演出を楽しんだ後、伊予鉄道の人気もの「坊ちゃん列車」に乗ってみることにしました。道後温泉駅前から伊予鉄「松山市駅」までおよそ16分のミニツアーです。ガタゴト、ガタゴトのんびり路面を走る坊ちゃん列車。気分ものんびり…何故かホッとします。
松山市駅に到着し、乗客を降ろした後列車は道後温泉駅へ向けて走るために、珍しい列車の回転をします。一旦機関車と客車を切り離し、順番に方向を転換し再度連結し、列車の向きを変えるというものです。

列車を降りて、松山の街をぶらぶらと歩きました。情緒ある佇まいが残っているここ松山は何故か心がやすらぐ気がします。

四国では一番の人口を有する都市で、街の中心部は交通量も多く人の流れも多い街。大きなショッピングモールがあり、歩いていると大都市と変わらないような錯覚すら覚えるのだけれど、何かが違う…次世代に継承すべき美しい日本の歴史的風土が良好に保存されている地域なのでしょうか。。。

暫く歩くと正面に突然現れた松山城。松山市の中心部、勝山(標高132m)にそびえ立つ松山城は、賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦で有名な七本槍の1人、加藤嘉明が築いた四国最大のお城です。

日本で12か所しか残っていない「現存12天守」のうちのひとつであり、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭のひとつです。平成18年に「日本100名城」にも選ばれた美しいお城です。
そしてお城を囲むお堀には、季節の花々や水に住む生き物たちが、目を楽しませてくれます。

堀の内公園はかつての三の丸で、今は綺麗に整備され市民の憩いの場となっています。
お堀の内側で少し高くなったところが遊歩道のようになっていました。桜の時期はお花見スポットになりますが、緑が映える新緑のこの季節も捨てがたい癒しの場所のようです。どこまでも続く緑のトンネルが印象的でした。
坊ちゃん列車の内部(左)と動き出したカラクリ時計 心が落ち着く散歩道(松山城山公園 堀の内) 松山城からロープウェイ・リフトで町へ
坊ちゃん列車の内部(左)と
動き出したカラクリ時計
心が落ち着く散歩道
(松山城山公園堀の内)
松山城からロープウェイ・リフトで町へ

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